【サプライチェーン】トヨタ、ポーランドにCircular Factoryを設立 ― 欧州で使用済み車両の資源回収を拡大
ELV政策では、車両を販売して終わるのではなく、使用終了後の部品・素材回収まで含めたライフサイクル管理が重要になります。自動車メーカーにとっては設計・販売だけでなく、使用済み車両の回収、部品再利用、素材回収までを含む事業インフラが重要になり、「自動車メーカーが資源を回す企業へ変わった」と断定するのではなく、Circular Factoryという具体的な事業インフラへの投資から製品ライフサイクル管理の範囲が拡大していることを読むべきです。
関連する規制情報
EU 持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)
EUの持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR:Ecodesign for Sustainable Products Regulation)は、EU市場で流通するほぼすべての物理的製品(食品、飼料、医薬品等を除く)を対象に、環境適合設計を義務付ける包括フレームワーク規則です。従来のエコデザイン指令を抜本的に強化・拡張したものであり、製品設計の企画段階から持続可能性要件の組み込みを強制する、EU市場における製品設計の統合分野として位置付けられます。 制度は主に4つの要件で構成されています。製品の耐久性・修理可能性・再利用性・リサイクル性・環境フットプリント・エネルギー効率・有害化学物質の含有制限(REACH規則との連携)などを個別の製品別に規定するエコデザイン要件、サプライチェーンの透明性確保のため製品にQRコード等のデータキャリアを付し材料構成や修理・リサイクル容易性、カーボンフットプリント等をデジタルデータとして提供・追跡するデジタル製品パスポート(DPP)、優先製品カテゴリ(繊維、鉄鋼、アルミニウム、家具、タイヤ等)ごとに順次制定される製品別委任法を通じた段階的な義務化、そして市場監視による非適合製品のEU市場からの排除、および委任法が定める場合のラベル表示等による適合制御です。
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