【規制動向】EU ESPR、未販売の衣料品・履物の廃棄禁止が大企業に適用開始 ― 中規模企業は2030年から
各国当局が遵守状況を確認し、違反に対して罰金を科すことができる。企業は検査のため、記録を5年間保管する必要がある。報告には既存の通関・物流コードが使われ、小規模・零細企業はこれらの要件が免除される。欧州環境庁(EEA)は、欧州市場に出る繊維製品の推定4〜9%が使用前に廃棄されており、その量は年間26万4,000〜59万4,000トンに相当すると推計している。
関連する規制情報
EU 持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)
EUの持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR:Ecodesign for Sustainable Products Regulation)は、EU市場で流通するほぼすべての物理的製品(食品、飼料、医薬品等を除く)を対象に、環境適合設計を義務付ける包括フレームワーク規則です。従来のエコデザイン指令を抜本的に強化・拡張したものであり、製品設計の企画段階から持続可能性要件の組み込みを強制する、EU市場における製品設計の統合分野として位置付けられます。 制度は主に4つの要件で構成されています。製品の耐久性・修理可能性・再利用性・リサイクル性・環境フットプリント・エネルギー効率・有害化学物質の含有制限(REACH規則との連携)などを個別の製品別に規定するエコデザイン要件、サプライチェーンの透明性確保のため製品にQRコード等のデータキャリアを付し材料構成や修理・リサイクル容易性、カーボンフットプリント等をデジタルデータとして提供・追跡するデジタル製品パスポート(DPP)、優先製品カテゴリ(繊維、鉄鋼、アルミニウム、家具、タイヤ等)ごとに順次制定される製品別委任法を通じた段階的な義務化、そして市場監視による非適合製品のEU市場からの排除、および委任法が定める場合のラベル表示等による適合制御です。
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