ニュース一覧に戻る
EU🧪 化学・素材👗 アパレル・繊維発表日: 2026/6/18

【サプライチェーン】Inditex(Zara)、循環型サービスと低環境負荷素材を拡大 ― EUの製品循環政策を見据えたアパレル事業転換

配信ソース:Inditex Group / European Commission
Inditexは、Zara Pre-Ownedによる修理・再販・寄付サービスや、低環境負荷繊維への切り替えを進めており、衣料品のライフサイクル全体を対象とする循環型モデルへの移行を進めています。2025年には、Inditexグループが使用した繊維の88%が従来素材より環境負荷の低い素材となっています。 EUではESPRに基づき、製品の耐久性・循環性・資源効率などを製品政策に組み込む方向が進んでいます。一方で、Inditexの個々の施策がESPRへの直接の対応として実施されたかどうかは、一次資料からは確認できません。
Editor's View

アパレル企業にとって環境対応は、単なる素材変更だけでなく、製品設計、販売後の修理・再販、回収・リサイクルまでを含む製品ライフサイクル管理へ広がっています。企業側では素材調達だけでなく、製品寿命、再利用、回収、再資源化までを含めたサプライチェーン設計が重要になり、ESPRという規制とInditexの施策を直接的な因果関係として断定するのではなく、EUの製品政策が向かう方向と企業側の事業モデル変化を並べて読むことが重要です。

※ 本ニュースは外部ソース(Inditex Group / European Commission)の公式公開情報に基づき、実務向けに分析・整理されたものです。

関連する規制情報

EU 持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)

EUの持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR:Ecodesign for Sustainable Products Regulation)は、EU市場で流通するほぼすべての物理的製品(食品、飼料、医薬品等を除く)を対象に、環境適合設計を義務付ける包括フレームワーク規則です。従来のエコデザイン指令を抜本的に強化・拡張したものであり、製品設計の企画段階から持続可能性要件の組み込みを強制する、EU市場における製品設計の統合分野として位置付けられます。 制度は主に4つの要件で構成されています。製品の耐久性・修理可能性・再利用性・リサイクル性・環境フットプリント・エネルギー効率・有害化学物質の含有制限(REACH規則との連携)などを個別の製品別に規定するエコデザイン要件、サプライチェーンの透明性確保のため製品にQRコード等のデータキャリアを付し材料構成や修理・リサイクル容易性、カーボンフットプリント等をデジタルデータとして提供・追跡するデジタル製品パスポート(DPP)、優先製品カテゴリ(繊維、鉄鋼、アルミニウム、家具、タイヤ等)ごとに順次制定される製品別委任法を通じた段階的な義務化、そして市場監視による非適合製品のEU市場からの排除、および委任法が定める場合のラベル表示等による適合制御です。

この規制の詳しい解説(年表・対日影響)を見る

💡 この記事に関連する規制の概要・スケジュールは「規制体系ゲートウェイ(データベース)」でもご確認いただけます。

スポンサーリンク / ADVERTISEMENT