中国 電池有害物質制限規格 (GB 24427-2021 新国家標準規格)
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2021年11月1日施行(水銀・カドミウム・鉛の許容上限値制限の完全義務化)
規制の概要
中国のGB 24427-2021(原電池の重金属含有量制限規格)は、中国市場に投入される電池に含まれる有害重金属による環境汚染および健康被害を防止するため、中国政府が制定した、極めて執行力の強い「国家強制標準規格(GB:Guoji Biao準)」です。
2021年4月に国家標準化管理委員会より正式公布され、2021年11月1日に全面施行(強制適合化)されました。中国国内で製造される、または海外から中国に輸入されるほぼすべての一次電池(アルカリ電池、マンガン電池、ボタン電池、リチウム電池等)を対象に、水銀、カドミウム、鉛の含有上限値を厳格に制限しています。
1. 水銀 (Hg) 含有制限
- 一般的な亜鉛マンガン乾電池・アルカリ乾電池: 0.0001%(1 ppm)以下 ※「無汞(ノンマーキュリー)」表示の必須要件。
- ボタン電池: 2%(20,000 ppm)以下。
2. カドミウム (Cd) 含有制限
- 電池全体に対して 0.002%(20 ppm)以下 ※「無鎘(ノンカドミウム)」表示の要件。
3. 鉛 (Pb) 含有制限
- 電池全体に対して 0.004%(40 ppm)以下。
施行スケジュール・年表
企業への影響・実務対応
- 日本から中国へ機械、おもちゃ、測定機器、AV機器などを輸出する際、製品に同梱または本体に内蔵されている乾電池(テスト用乾電池を含む)もすべてGB 24427-2021規格に完全適合していなければなりません。GB規格に適合しない乾電池が同梱されている場合、製品全体が税関で没収・通関拒否となるため、中国向け専用の適合電池(「無汞」「無鎘」と簡体字でパッケージに表記されたもの)への切替管理が厳格に求められます。
- 中国の地方市場監督管理局は、小売店やECサイト(タオバオ、京東等)で販売されている製品を抜き打ちで購入・試験する「抽査」を頻繁に実施します。電池の重金属が基準値を超えていた場合、企業名の黒リスト公表、製品回収(リコール)、および高額な罰金処分を受けるため、徹底的な品質・化学管理が定着しています。
公式一次情報・関連リンク
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