EU ELV 材料別(金属・プラスチック・ガラス)サーキュラー回収基準および再生材含有連動実務
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2000年指令施行(2023年提案規則案による再生プラ含有率最低25%基準追加)
規制の概要
本カードは、EUの使用済自動車規則(ELV規則: Proposed Regulation COM(2023) 451)における鉄・非鉄金属、プラスチック、ガラス、ゴム等の「材料カテゴリ別再資源化・リカバリー基準」ならびに新車製造時における再生プラスチック(Recycled Plastics)最低含有率要件との連動メカニズムに特化した解説エントリーです。
新ELV規則案では、従来の車両重量比85%リサイクル/95%リカバリー目標を維持・強化しつつ、特にプラスチック材料の閉鎖循環(Closed-loop Recycling)を促進する定量的基準が導入されています。新車製造に使用されるプラスチックに対し「最低25%の再生プラスチック使用」が義務付けられ、さらにその25%の内の25%(全体の6.25%)は使用済自動車(ELV)から回収・リサイクルされたポストコンシューマー再生プラ(Post-consumer Plastics)で構成されなければならないという画期的なマテリアル連動要件が規定されています。
施行スケジュール・年表
関連詳細トピック
企業への影響・実務対応
自動車メーカーおよび自動車用プラスチック部品サプライヤーは、バンパー、内装材、エンジンルーム構造部品などに使用するポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリウレタン等の材料について、ELV解体現場から回収された再生樹脂の配合設計を大幅に強化する必要があります。破砕ダスト(ASR: Automobile Shredder Residue)から高品質な単一樹脂を分離・選別する高度な物理的・化学的リサイクル技術の導入が不可欠となります。
また、単に再生材を利用するだけでなく、その再生材料が「使用済自動車(ELV)」由来であることをサプライチェーンの証明書(Chain of Custody)により追跡・証明できるデータバリデーション体制の構築が必須です。材料ごとの再資源化実績および再生マテリアルの調達履歴をデジタル製品パスポート(DPP)や車台データと連動させ、EU環境当局の監査に耐えうるサーキュラーマテリアル管理体制を確立することが求められます。
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