EU FガスHFCクォータ削減スケジュール(2050年完全フェーズアウト)と代替技術移行
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2024年3月11日発効(HFCクォータの段階的削減スケジュールは2025年〜2050年にかけて適用)
規制の概要
本カードは、EU Fガス規則(規則(EU)2024/573)附属書VIIが定める、HFC市場投入量(クォータ上限)の長期削減スケジュール、およびHFC生産量の削減義務、低GWP冷媒・自然冷媒への技術移行支援の枠組みに関する運用実務に焦点を当てる。
HFCの市場投入クォータは、2015年を基準として段階的に引き下げられ、2050年にゼロとなる(完全フェーズアウト)。削減段階は2025年、2027年、2030年、2033年、2036年、2039年、2042年、2045年、2048年に設定されており、2036年時点でのクォータは2015年比で96%削減される水準まで縮小する。HFC生産量についても、2011年〜2013年の平均生産量を基準として、2036年までに15%まで削減する上限(生産権)が設定される。欧州委員会は2040年より前に、HFCが依然として使用されているセクターにおける必要性を見直すレビューを実施する予定である。
施行スケジュール・年表
企業への影響・実務対応
冷媒・機器メーカーは、2050年までの長期的なクォータ削減スケジュールを見据え、HFCへの依存度を段階的に引き下げる製品・技術ロードマップの策定が必要である。特に2036年時点で96%削減という急激な縮小が見込まれるため、それ以前の段階から低GWP冷媒(CO2、アンモニア、炭化水素等の自然冷媒やHFO)への切り替えを計画的に進めることが求められる。
サプライチェーン全体では、HFCクォータの希少化に伴う調達コスト上昇リスクを踏まえ、代替冷媒技術の早期採用によって規制対応コストと市場競争力の両面での優位性を確保することが重要になる。特にHFC使用が根強く残る特定セクター(医療用エアゾール等)については、2040年前のレビュー結果を踏まえた継続的な代替技術動向の把握が必要である。
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