EU Fガス規則における冷媒用HFCクォータ制度と充填量規制
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2024年3月11日発効(クォータ配分規則は2025年1月1日から適用)
規制の概要
本カードは、EU Fガス規則(規則(EU)2024/573)第15条・第16条等が定める、冷媒用HFC(ハイドロフルオロカーボン)の「クォータ(割定量)制度」および「機器充填量規制」の運用実務に焦点を当てる。
EU市場に投入されるHFC(容器入りおよび冷凍・空調・ヒートポンプ機器への充填分)は、CO2換算量ベースで毎年上限が設定されるクォータ制度の対象となり、2015年の基準量から段階的に削減され、2050年にゼロ(完全フェーズアウト)となる。生産者・輸入業者は、Fガスポータルを通じてクォータ配分を申請する必要があり、2024年に既にHFCを生産していた事業者を対象に、2027年4月・以降3年ごとにも追加申請機会が設けられる。再生・再利用されたHFCはクォータ規制の対象外である。モントリオール議定書非締約国との間のHFCおよびHFC含有製品・機器の輸出入は2028年1月1日以降禁止される。
施行スケジュール・年表
企業への影響・実務対応
冷媒・空調機器メーカー、輸入業者は、Fガスポータルでのクォータ申請・登録手続きを確実に行い、必要な冷媒量を確保する体制を整備する必要がある。クォータの年次削減スケジュールを踏まえ、低GWP冷媒・自然冷媒への切り替え計画を中長期的な調達戦略に組み込むことが求められる。
保守・サービス事業者は、機器の種類・冷媒のGWP水準ごとに異なる保守用途規制の適用時期を正確に把握し、再生・再利用冷媒の調達ルート確保や、順守証明書類の整備を進める必要がある。モントリオール議定書非締約国との取引がある事業者は、2028年の輸出入禁止に向けたサプライチェーンの見直しも必要になる。
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