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欧州連合 (EU)circular施行中 (Active)

ESPR系エコデザイン規則における修理可能性スコア(A〜Eグレード)制度 — スマートフォン・タブレット向け実装と横展開

規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE

2025年6月20日適用開始(規則(EU)2023/1670・委任規則(EU)2023/1669に基づく。他製品カテゴリーへの横展開は今後の委任法次第)

施行時期: 2025年6月20日適用開始(規則(EU)2023/1670・委任規則(EU)2023/1669に基づく。他製品カテゴリーへの横展開は今後の委任法次第)

規制の概要

本カードは、スマートフォン・フィーチャーフォン・コードレス電話・タブレット端末を対象に2025年6月20日から適用されている「修理可能性スコア(A〜Eグレード)」制度の評価パラメータ・表示義務・今後の他製品カテゴリーへの横展開見通しに焦点を当てる。

この修理可能性スコアは、エコデザイン規則(規則(EU)2023/1670)およびエネルギーラベル委任規則(規則(EU)2023/1669)に基づき、欧州委員会共同研究センター(JRC)が2019年に開発した一般的な修理可能性評価手法を基礎に、スマートフォン・タブレット向けに専門特化させた制度である。評価は分解に必要なステップ数、専用工具の要否、スペアパーツの入手可能性・価格、ソフトウェアサポート提供期間、修理マニュアルの入手可能性等の要素を総合し、A(最も修理しやすい)からE(最も修理しにくい)までの5段階でエネルギーラベル上に表示される。対象製品はEUの製品データベース(EPREL)への登録も義務付けられる。この制度はESPRが確立した第5条の修理可能性パラメータの考え方を先行実装したものであり、ESPR本体の作業計画に基づき今後他の家電・電子機器カテゴリーへ横展開される可能性がある。

施行スケジュール・年表

  • 2023年6月16日: エコデザイン規則(規則(EU)2023/1670)・エネルギーラベル委任規則(規則(EU)2023/1669)採択。
  • 2025年6月20日: 両規則の本格適用開始。スマートフォン・タブレット等へのA〜E修理可能性スコア表示、EPREL登録が義務化。バッテリーは800回充放電サイクル後も容量80%以上を維持する耐久性能、スペアパーツは販売終了後7年間提供、OSアップデートは5年間以上提供する義務も同時適用。
  • 2027年2月18日: EU電池規則に基づき、スマートフォンのユーザー交換可能バッテリー搭載義務が適用開始(修理可能性スコア制度と連動する関連義務)。
  • 今後: ESPR作業計画に基づき、修理可能性スコアの評価枠組みが他の消費者向け電子機器カテゴリーへ横展開される見通し(具体的な対象・時期は今後の委任法で確定)。
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    企業への影響・実務対応

    スマートフォン・タブレットメーカーは、分解ステップ数の削減、標準工具での分解対応、スペアパーツの妥当な価格設定と流通体制の整備、独立系修理業者への非差別的なソフトウェア・ファームウェアアクセス提供など、A〜Eグレードで高評価を得るための設計・サプライチェーン対応が事業上の競争力に直結する。低グレード表示は消費者の購買判断に直接影響するため、グレード算出根拠となるデータをEPRELに正確に登録する体制構築も必須となる。

    修理可能性スコアの評価枠組みは今後ESPRの作業計画を通じて他の電子機器カテゴリーへ拡大する可能性が高いため、現時点でスマートフォン・タブレット以外の製品を扱う電機メーカーも、同様の評価軸(分解容易性・スペアパーツ入手性・ソフトウェアサポート期間)を見据えた設計方針の先行検討が、将来的な規制対応コストの抑制につながる。

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