EU 廃棄物輸送規則 (WSR: Waste Shipment Regulation)改正と「DIWASS」デジタル追跡義務
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2026年5月デジタル追跡システム「DIWASS」本格稼働 / 順次規制強化
規制の概要
EUの改正廃棄物輸送規則(WSR: Waste Shipment Regulation)は、域外への廃棄物の輸出制限、域内循環の促進、および不法出荷・違法輸送の撲滅を目的とした極めて強力な環境法制です。特に非OECD諸国への廃棄物輸出の原則禁止、輸出先での環境負荷監査を厳しく問う実質的なサプライチェーン要件が導入されています。
この規制のもと、2026年5月より有害および非有害廃棄物の出荷データをEU域内で一元的に追跡・管理するためのデジタルプラットフォーム「DIWASS (Digital Waste Shipment System)」が本格運用を開始しました。これにより、従来は紙ベースで行われていた出荷通知や承認手続きが完全に電子化され、すべての輸出業者に「DIWASS」への登録とリアルタイムな出荷データの登録が義務付けられます。
特に、リサイクル可能な二次原材料(使用済みOA機器、再生トナーカートリッジの構成部品、廃プラスチック、金属スクラップ、電子廃棄物など)のEU域外への輸出に対する監査と証明プロセスが極限まで厳格化され、企業のグローバルな逆物流(リバースロジスティクス)およびサーキュラーエコノミー戦略に決定的な影響を与えています。
施行スケジュール・年表
企業への影響・実務対応
1. 欧州現地法人および回収ロジスティクス担当者と連携し、「DIWASS」アカウントの早期開設およびデータ入力フローを即座に確立すること。
2. リユース・リビルド用の回収資材が「廃棄物」とみなされるか「中古品(製品)」とみなされるかの境界線要件をクリアするための技術的・法的な証跡(動作保証やクリーン度証明)を標準化すること。
公式一次情報・関連リンク
- European Commission (欧州委員会) 改正廃棄物出荷規則 (WSR) 公式情報
- DIWASS (Digital Waste Shipment System) ポータルサイトおよびユーザーガイド
関連の規制ニュース
現在、この規制に関連するニュース記事はありません。
