英国 拡大生産者責任包装規制 (UK Packaging Extended Producer Responsibility / pEPR)
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2023年データ収集開始、2025年4月手数料支払い義務本格適用
規制の概要
【EU加盟国ではない英国独自制度:EU離脱国】本カードはEUを離脱した英国独自の拡大生産者責任制度に関する解説です。
英国の包装廃棄物拡大生産者責任(Packaging Extended Producer Responsibility: pEPR)は、従来のPRN(Packaging Waste Recycling Notes)制度を根本から刷新し、包装材を英国市場に供給・販売する企業に対して、地方自治体による家庭系包装廃棄物の収集・処理・リサイクルにかかる全費用(エコマジュレーション手数料)を負担させる規制制度です。英国環境・食糧・農村地域省(Defra)および環境庁(EA)が管轄しています。
年間売上高および包装材取扱量に応じて「大企業(売上200万ポンド以上かつ包装材50トン以上)」と「中小企業(売上100万ポンド以上かつ包装材25トン以上)」に分類されます。大企業には年2回の詳細データ報告(包装の種類・重量・素材別・家庭用/業務用別)と地方自治体廃棄物管理費用の拠出が義務付けられ、中小企業には年1回のデータ報告義務が課されます。
施行スケジュール・年表
2023年3月:包装データの収集義務(データ追跡)が英国市場供給企業に対して開始。
2024年4月〜10月:2023年実績および2024年上期の包装データ報告期限(RPRポータル経由での登録・申告)。
2025年4月:自治体包装廃棄物処理費用の生産者負担(EPR手数料の請求および支払い)が本格開始。
2025年後半〜2026年:リサイクル困難度に応じた手数料の傾斜配分(エコマジュレーション / Eco-modulation)の導入および分別回収用リサイクルラベル(Recycle / Do Not Recycle)の義務化順次施行。
企業への影響・実務対応
2025年からのEPR手数料納付義務化に伴い、プラスチックや複合素材などのリサイクルが困難な包装材を使用している場合、高額な廃棄物処理費用が課金されます。現地販売代理店や英国法人のマージン圧迫につながるため、包装の軽量化・単一素材化(モノマテリアル化)の推進が必須です。
製品本体だけでなく、1次包装(個装)、2次包装(外装箱)、3次包装(輸送用パレット・フィルム)に至るまで、素材別重量およびリサイクル可能性のデータ集計体制を確立する必要があります。
英国内で最終消費者に販売される製品包装には、Defra指定のリサイクル適性ラベル(OPRL互換規格)の表示が求められ、表示不備による出荷停止や罰則リスクに備える必要があります。
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