規制体系ゲートウェイに戻る
アメリカ合衆国 (US)脱炭素・省エネ施行中 (Active)

米国 Clean Competition Act(米国版炭素国境調整メカニズム):法案の現在地

施行時期: 順次適用・調査中

規制の概要

Clean Competition Act(CCA)は、シェルドン・ホワイトハウス上院議員(民主党・ロードアイランド州)とスーザン・デルベニー下院議員(民主党・ワシントン州)が提出している、炭素集約度に基づく炭素国境調整措置(米国版CBAM)を創設する法案である。2023年に初めて提出されて以降、議会会期ごとに再提出されており、現行は第119議会(2025〜2026年)にS.3523・H.R.6787として2025年12月に再提出された版である。

制度の骨子は、化石燃料・精製石油製品・石油化学製品・肥料・水素・アジピン酸・セメント・鉄鋼・アルミニウム・ガラス・パルプ紙・エタノールという特定の高排出産業を対象に、炭素集約度が基準値を超える国内生産分・輸入分の双方に「炭素集約度課金(carbon intensity charge)」を課す仕組みである。炭素価格は2026年に1トンあたり55〜60ドルで開始し、その後インフレ率に加えて年率5〜6%で上昇する設計となっている。輸入品については、2027年以降、対象一次産品を一定重量以上含む完成品にも対象が拡大される。

この法案は、EUのCBAM(炭素国境調整メカニズム)の米国版として位置付けられており、EUが2026年からCBAMの本格運用を開始する動きと軌を一にして、米国内でも同種の制度を求める議論が続いている。もっとも、CCAはこれまで一度も本会議採決に至っておらず、2026年8月時点でも上院・下院の委員会段階に留まっている。共和党側にも一部で関心を示す動きはあるものの、トランプ政権下での気候関連立法全般への消極姿勢もあり、早期成立の見通しは立っていない。

施行スケジュール・年表

2023年:ホワイトハウス上院議員・デルベニー下院議員がClean Competition Act(CCA)を初提出

2025年12月:第119議会にS.3523・H.R.6787として法案再提出

2026年1月:EU CBAM本格運用(2026年1月開始)に伴い米国内での議論が再燃

2026年8月現在:上下院の委員会審査段階に留まり、トランプ政権下での本会議採決の見通しは未定

スポンサーリンク / ADVERTISEMENT

企業への影響・実務対応

鉄鋼、化学、セメント、アルミ等の高排出産業製品を米国に輸出するグローバル企業は、将来的に米国版CBAM(CCA)が成立した場合、炭素価格(55〜60ドル/トン〜)や完成品への拡大適用リスクに直面する。ただし2026年時点では法案段階にとどまり即時発効リスクは低い。

関連の規制ニュース

現在、この規制に関連するニュース記事はありません。