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EU発表日: 2026/9/21

【規制動向】EU、データセンター向け共通レーティング制度を採択 発効は精査期間後

配信ソース:European Commission (Commission Delegated Regulation C(2026) 3472 final, Brussels, 21.9.2026, establishing a common Union rating scheme for data centres)
欧州委員会は2026年9月21日、データセンターのエネルギー・水利用などの環境性能を評価する共通EUレーティング制度を定めるDelegated Regulationを採択した。対象は情報技術(IT)の設備電力需要が500kW以上のデータセンターで、この基準自体は先行規則(Delegated Regulation (EU) 2024/1364)で既に設定されていたものである。既存の報告制度で収集されるデータをもとに、エネルギー効率、水利用、再生可能・低炭素エネルギーの利用、電力系統との関係、廃熱利用などを評価し、電子ラベルとして発行する仕組みで、最初のラベルは2027年8月15日までに自動発行される見込みである。ただし、今回採択された規則はまだ発効しておらず、欧州議会・理事会による2か月の精査期間を経て、異議がなければ正式に発効する。 同日、欧州委員会はデータセンターの最低性能基準(minimum performance standards)についても12週間のパブリック・コンサルテーションを開始した。こちらはレーティング制度とは別の取り組みで、フィードバック期限は2026年12月14日、立法提案は2027年第2四半期を予定しており、規則案自体はまだ存在しない検討段階にある。
Editor's View

今回の動きは、EUがデータセンターを単なるデジタルインフラではなく、エネルギー・水・電力系統・廃熱利用などの環境負荷を伴う産業インフラとして捉え、その性能を共通指標で可視化する仕組みを整えた段階を示す。ただし、採択された規則はCommission Delegated Regulationという性質上、欧州議会・理事会が異議を申し立てなければ発効するという手続きの途上にあり、現時点でデータセンター事業者に新たな具体的義務が生じているわけではない。事業者にとっては、2027年8月に予定される電子ラベルの自動発行に向けて、既存の報告義務の下で提出しているデータの精度を見直す実務的な意味合いが生じ得る。さらに同日開始された最低性能基準の検討は、レーティング制度とは別の、より将来的な義務化の芽であり、両者を混同せず別トラックとして追跡することが重要である。

※ 本ニュースは外部ソース(European Commission (Commission Delegated Regulation C(2026) 3472 final, Brussels, 21.9.2026, establishing a common Union rating scheme for data centres))の公式公開情報に基づき、実務向けに分析・整理されたものです。

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