タイ RoHS (電気電子機器有害物質使用制限の段階適用開始)
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2020年8月本格適用開始(産業情報技術局・TISIによる対象家電向け規制の段階適用)
規制の概要
タイRoHSとは
タイRoHS(タイ国 産業製品規格法に基づく電気電子機器における特定有害物質制限)は、ASEAN地域においてEU RoHS指令を直接的なひな形として導入された、タイ独自の電気電子製品に対する有害化学物質の「含有制限」規制です。
2018年に規格(TIS 2368-2551等)が告示され、2020年よりエアコンやテレビ、冷蔵庫などの主要家電製品を対象に段階的な本格義務化がスタートしました。タイ工業規格協会(TISI)が管轄し、タイ国内で製造またはタイへ輸入される指定電子製品について、基準値を超える制限物質の含有を禁止しています。
規制対象物質および基準値
EU RoHSの初期6物質と同等の基準が適用され、均質材料ごとに以下の制限値(しきい値)が設定されています:
1. 鉛 (Pb): 0.1%以下
2. 水銀 (Hg): 0.1%以下
3. カドミウム (Cd): 0.01%以下 ※最も厳しい
4. 六価クロム (Cr6+): 0.1%以下
5. ポリ臭化ビフェニル (PBB): 0.1%以下
6. ポリ臭化ジフェニルエーテル (PBDE): 0.1%以下
施行スケジュール・年表
企業への影響・実務対応
日本の精密・家電機器・現地生産工場への実務影響
- タイは日系のエアコン、ハードディスク、自動車部品、複写機などの世界的な巨大生産拠点です。タイ国内に展開する日系メーカーの現地製造工場では、タイRoHSの強制規格に適合するため、タイ国内で現地調達するサプライヤー部材の非含有管理とTISI認証手続きが必要となり、現地調達の監査・サプライチェーンスクリーニング体制が構築されました。
- 対象製品について、タイ国内の認定ラボで試験された有害物質分析レポート(RoHSテストレポート)を添えてTISIへ登録し、製品本体へのTISIマークの表示が必須となります。マーク表示のない対象製品は、タイ市場での販売や輸出入が完全に禁止されます。
公式一次情報・関連リンク
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