米国 環境保護庁 (EPA) PFAS国家一次飲料水規則 (NPDWR)
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2024年発効・2029年MCL順守期限(2031年への延長を提案中)
規制の概要
米国環境保護庁(EPA)が安全飲料水法(SDWA)に基づき2024年4月に確定した、水道水中の特定PFAS(PFOA、PFOS、PFHxS、PFNA、HFPO-DA/GenX、および特定混合物)に対する全米統一の法的強制力を持つ最高汚染物質レベル(MCL)規則。PFOA・PFOSのMCLは各4.0 ppt。ただし2026年5月、EPAはPFOA・PFOSについては規制水準を維持しつつ、申請した水道事業者の順守期限を2029年から2031年へ延長できる規則案、およびPFHxS・PFNA・HFPO-DA・Hazard Index混合物の規制を撤廃する規則案を公表した。両規則案とも2026年7月20日にパブリックコメント受付を締め切ったが、2026年9月27日時点で最終規則の公布は確認されておらず、現行規則は法的には有効なままとなっている。
施行スケジュール・年表
2024年4月10日:EPAがPFAS NPDWR最終規則を発表(2024年4月26日官報掲載、同年6月25日発効)
2026年5月18日:EPAがPFOA・PFOSの順守期限延長(2029年→2031年、水道事業者の申請制)規則案を発表(5月20日官報掲載)
2026年5月18日:EPAがPFHxS・PFNA・HFPO-DA・Hazard Index混合物規制の撤廃規則案を発表(5月20日官報掲載)
2026年7月7日:両規則案について公聴会実施
2026年7月20日:パブリックコメント受付締切
2026年中(EPA予定):撤廃規則の最終措置(2026年9月27日時点で未公布)
時期未定:順守期限延長規則の最終措置
2027年4月26日:初回モニタリング完了期限(2024年規則に基づく。延長規則案が確定しても変更されない)
2029年4月26日:MCL順守期限(延長規則が確定すれば、認可された事業者は2031年4月26日)
企業への影響・実務対応
現行規則は法的には有効なままだが、規則の先行きが不透明な状況にある。水道事業者への直接規制のため製造事業者への影響は間接的だが、PFOA・PFOSに対する規制自体は維持される見通しが高い一方、PFHxS・PFNA・HFPO-DA等については規制撤廃の可能性があるため、対象物質ごとに今後の動向を注視する必要がある。
なお、延長規則案では、延長を受ける水道事業者のうちPFOA・PFOSの測定値が12 ppt以上の場合、延長期間中に短期的な低減措置を講じることが求められる。初回モニタリング義務(2027年4月26日期限)は延長の有無に関わらず変更されない。
関連コンテンツ
公式一次情報・関連リンク
- EPA PFAS最終規則全文(連邦官報)
- 米国環境保護庁 (EPA) - 有害フッ素化合物 (PFAS) ポータル (英語)
- 米国連邦公報 (Federal Register) - PFOA・PFOS順守期限延長規則案 (英語)
- 米国連邦公報 (Federal Register) - PFHxS・PFNA・HFPO-DA等4物質の規制撤廃規則案 (英語)
