EU WEEE指令におけるカテゴリー別リサイクル・回収率目標と有害物質分別処理要件
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2018年8月15日以降、6カテゴリー区分に基づくリサイクル・回収率目標が適用中
規制の概要
本カードは、WEEE指令(指令2012/19/EU)第11条・附属書VII・附属書VIIIが定める「EEEカテゴリー別のリサイクル(再利用準備+リサイクル)率・回収率目標」、および処理施設における「有害物質の事前分別処理義務」の運用実務に焦点を当てる。
2018年8月15日以降、EEEは6つの回収カテゴリー(温度交換機器、画面・モニター、ランプ、大型機器、小型機器、小型IT・通信機器)に再分類され、カテゴリーごとに異なるリサイクル率・回収率目標が設定されている。目標水準は、温度交換機器で回収80%以上・リサイクル75%以上、大型機器で回収85%以上・リサイクル80%以上など、カテゴリーの特性に応じて75%〜85%(回収)・55%〜80%(リサイクル)の範囲で定められる。処理施設は、リサイクル率算定に先立ち、附属書VIIが定める液類の全量抜き取りおよび有害物質・部品(冷媒、コンデンサー、水銀含有部品等)の選別処理を行うことが法的に義務付けられる。
施行スケジュール・年表
企業への影響・実務対応
WEEE処理・リサイクル事業者は、附属書VIIに基づく液類抜き取り・有害物質分別処理の技術基準を満たす処理施設認証の取得・維持が必須となる。特に太陽光パネル(カテゴリー4bとして別区分報告)については、専用の分別処理・データ報告体制の構築が求められる。
製造業者・輸入業者は、自社製品が属するカテゴリーごとの目標水準を正確に把握し、処理事業者との契約においてリサイクル率・回収率の達成状況を追跡できる報告体制を整備する必要がある。EU全体でも回収されたWEEEの80%超がリサイクル・再利用準備されている実績がある一方、カテゴリーごとの達成状況には差があるため、製品設計段階でのリサイクル容易性向上(素材分離のしやすさ等)も中長期的な対応課題となる。
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