米国 カリフォルニア州食品包装および調理器具における有害化学物質規制 (AB 1200)
規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE
2023年1月1日より段階的施行
規制の概要
カリフォルニア州の「食品包装および調理器具の安全性確保法(Assembly Bill 1200: AB 1200)」は、食品包装におけるPFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)の使用禁止と、調理器具における有害化学物質の開示および虚偽広告の禁止を定めた法律である。2021年10月に成立した。具体的には、植物繊維を主成分とする食品包装(容器、ボウル、包装紙、ストロー、食器など)において、意図的に添加されたPFAS、または有機フッ素総量として100 ppmを超えるPFASの含有を2023年1月1日より全面的に禁止している。さらに、食品に接触する調理器具(フライパン、鍋、ハンドルの接触面など)について、カリフォルニア州有害物質規制局(DTSC)の候補化学物質リストに掲載されている有害物質が意図的に添加されている場合、2023年1月1日よりウェブサイト上での開示、2024年1月1日より製品ラベル上での開示を義務付けている。代替物質の選定にあたっては、より毒性の低い代替物質を使用することが義務付けられており、企業のサプライチェーン全体にわたる徹底的な化学物質管理が求められている。本法はカリフォルニア州の不公正競争法(UCL)に基づき厳格に執行され、違反企業には高額な民事罰が科される可能性があるため、同州に製品を展開する企業にとって重要な規制である。
施行スケジュール・年表
2021年10月5日:カリフォルニア州知事がAB 1200法案に署名し成立。
2023年1月1日:繊維ベースの食品包装におけるPFAS使用禁止措置が発効。また、有害化学物質を含有する調理器具のウェブサイト上での情報開示義務が開始。
2024年1月1日:有害化学物質を含有する調理器具の製品ラベル上での情報開示義務が開始。
関連詳細トピック
企業への影響・実務対応
カリフォルニア州で食品包装や調理器具を販売・流通させる企業(製造業、輸出業者、小売業者など)は、製品設計およびサプライチェーン管理の抜本的な見直しが不可欠である。食品包装では、植物繊維ベースの素材においてPFASが一切含まれていないことを証明する試験結果や不使用証明書の取得が必要である。調理器具メーカーは、フッ素樹脂コーティング(PTFEなど)やハンドル部分にDTSC候補リストの化学物質が含まれているかを確認し、該当する場合はウェブサイトおよびパッケージ上のラベリング(「This product contains:」で始まる表示)を正確に行う義務がある。「有害物質フリー」といった誇大または誤解を招く表示(虚偽広告)も厳しく禁止されており、違反時には不公正競争法に基づく差止請求や高額な罰金のリスクが生じる。
関連コンテンツ
公式一次情報・関連リンク
関連の規制ニュース
現在、この規制に関連するニュース記事はありません。
