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欧州連合 (EU)circular施行中 (Active)
所属する規制体系 / System:

EU 電池規則(Battery Regulation)

規制発動・施行時期 / ENFORCEMENT TIMELINE

2024年2月段階施行

施行時期: 2024年2月段階施行

規制の概要

本規制(Regulation (EU) 2023/1542)は、EU市場で流通するすべてのバッテリー(携帯型、EV用、産業用等)を対象に、原材料調達から設計、製造、リサイクル、再利用に至る製品ライフサイクル全体を一貫して統制する包括規則です。

電池の製造・設計要件、サプライチェーン管理、環境負荷、およびリサイクル義務などを一本化する「制度ハブ」として機能します。

規制フレームワーク:制度構造(主要5要件)

1. Battery Passport (電池パスポート)

- 容量2kWh以上の産業用・EV用バッテリーに対し、製造データ、材料構成、リサイクル材料比率、カーボンフットプリントなどをQRコード経由で追跡可能にするトレーサビリティ制度(ESPRのデジタル製品パスポートと接続)。

2. Carbon Footprint Requirements (カーボンフットプリント規則)

- EV・産業用バッテリーに対する、ライフサイクル全体のCO₂排出量(製造段階の温室効果ガス排出量等)の算定・自己宣言、および段階的な上限値規制の適用。

3. Due Diligence Requirements (デューデリジェンス義務)

- バッテリーの製造・輸入業者に対し、主要原材料(リチウム、コバルト、ニッケル、天然黒鉛等)のサプライチェーンにおける人権侵害や環境破壊リスクを特定・管理・開示することを義務付ける制度(CRMA等と強く接続)。

4. Collection & Recycling Targets (回収・リサイクル目標)

- 携帯型電池および車載用バッテリーの段階的な回収率目標値の引き上げ、リサイクルプロセスにおける特定材料(リチウム、ニッケル、コバルト等)の回収効率向上義務。

5. Safety & Performance Requirements (安全性・性能・耐久性基準)

- 携帯型および定置型蓄電池の安全性特性、充電効率、耐久性能等に関する適合基準の設定とCEマーク貼付要件。

関連規制リンク(Linked Regulation)

  • ESPR: DPP(デジタル製品パスポート)の主要先行実装先、および循環経済設計思想の接続。
  • REACH規則: 電解質、正極材等の重金属・有害物質(水銀、カドミウム、鉛等)および将来的なPFAS使用制限との連動。
  • CRMA (欧州重要原材料法): リチウム、コバルト、ニッケル等の重要原材料調達のサプライチェーン人権環境リスクDDの連携。
  • ELV規則: EV用バッテリーの解体、回収率要件および使用済み自動車リサイクルとのモビリティ連動。
  • 施行スケジュール・年表

  • 2023年8月: EU電池規則((EU) 2023/1542)が官報公示。
  • 2024年2月18日: 改正規則が発効(段階施行スタート)。
  • 2025年8月: EV用および大容量産業用バッテリーのカーボンフットプリント宣言義務化の開始(段階的適用)。
  • 2027年8月: サプライチェーン・デューデリジェンス(DD)要件の適用開始(2025年5月の規則改定により延期)。
  • 2027年2月: デジタルバッテリーパスポート(Battery Passport)の義務化開始。
  • 関連詳細トピック

    EU 電池規則 性能・耐久性基準および安全性試験・バッテリー状態(SoH)監視要件

    耐久性・安全性基準、CO2フットプリント算定ルール(Battery Design & Performance)。

    EU 電池規則 デジタル電池パスポート(Battery Passport)仕様およびQRコード追跡実務

    電池パスポート(Battery Passport)、サプライチェーン追跡。

    EU 電池規則 使用済み電池回収目標・材料別リサイクル効率および再生金属使用義務

    本カードは、EU電池規則(Regulation (EU) 2023/1542)第54条〜第71条および付属書VIII・XIIに規定された「使用済み電池の回収目標(Collection Targets)」、「材料別リサイクル効率(Recycling Efficiency)」、ならびに新電池製造時における「再生金属(コバルト・リチウム・ニッケル・鉛)最低含有義務(Recycled Content)」のロードマップに特化した解説エントリーです。 規則では、電池の全ライフサイクルにおける資源閉鎖循環を達成するため、ポータブル電池およびLMT電池の義務回収率(2027年ポータブル63% / 2030年LMT 51%等)を段階的に引き上げると同時に、処理プロセスにおける回収効率(コバルト・ニッケル・銅は2027年90% / 2031年95%、リチウムは2027年50% / 2031年80%)を数値規定しています。さらに、2031年以降に製造される新電池に対し、回収・リサイクルされた金属の最低使用割合(コバルト16%、リチウム6%、ニッケル6%等)を法的に義務付けています。

    EU 電池規則におけるカーボンフットプリントおよびデジタルバッテリーパスポート要件

    EU 電池規則におけるカーボンフットプリントおよびデジタルバッテリーパスポート要件

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    企業への影響・実務対応

    蓄電池・EVサプライチェーンへの影響

  • EV・バッテリーメーカー: セルおよびパック製造におけるCO₂排出量データ(カーボンフットプリント)の精緻な集計・報告インフラの整備が必要です。サプライチェーン・デューデリジェンス(DD)対応:当初は純売上高4,000万ユーロ超の事業体が対象とされていましたが、2025年5月21日の規則改定により対象基準が1億5,000万ユーロ超に引き上げられ、適用開始時期も2025年8月から2027年8月に延期されました。対象事業体は、リチウム、コバルト、ニッケル、天然黒鉛等の主要原材料について、人権侵害や環境破壊リスクを特定・是正するDD体系を構築する義務を負います。
  • 電子機器・携帯型電池関連: ユーザーが自分で容易に取り外し・交換できる製品設計への変更(2027年以降完全義務化)が求められます。
  • 関連コンテンツ

    公式一次情報・関連リンク

    🕐Last source review: 2026-06-27

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